前職ではハウスメーカーで約7年間、設計業務を担当していました。でも、そこは分譲住宅の販売がメインで、お客さまに提案できるのは予め用意されたものだけでした。細部までこだわることはできず、土地に合わせていくつかの間取りをパズルのように組み合わせていくような業務のくり返し。効率重視で分業体制でもあったので、お客さまと関わる機会も多くはありませんでした。

「もっと自分もワクワクできる家に携わりたい」「もっとお客さまの期待に応えられる納得できる家を提案したい」そんな想いでいろいろな会社を調べはじめたのが転職のきっかけです。

埼玉県全域の工務店や設計事務所を何十時間、何日間もかけて調べて、その中で見つけたのがamaneでした。

施工事例やコンセプトハウスを見れば、大工職人の気配りやこだわりが施されていることは一目瞭然。確かな技術があることはわかりました。私の想いを叶えられるのは「ここしかない！」と思い、amaneだけに応募したんですよね。

さらに、育児の関係で時短勤務を希望しており、その理解があることも入社の決め手になりました。

amaneのつくり手はみんな「一緒に良いものをつくろう」という想いを持っています。だから、一つひとつのコミュニケーションがとても丁寧。設計プランが決まり、大工の仕事が始まってからは「もっと使いやすくするために、窓はこうできないか」「強度の関係で調整したい部分がある」と都度相談をしてくれます。

さらに、図面からお客さまのご要望を汲み取ってくださるので、完成してから「こんなはずじゃなかった」となったことがありません。技術的なことは理解できるように伝えてくださいますし、まだまだ未熟な私の意見にも真摯に耳を傾けてくれます。

大ベテランの大工さんが、真っ直ぐ向き合ってくださることがとても嬉しいんですよね。だからこそ、大工さんの優しさに甘えて「適当に良い感じで」というような曖昧な指示は絶対にしないように心がけてきました。

わからないことは「わかりません」ときちんと伝える……こういった誠実なコミュニケーションがより良いものをつくるためには欠かせないと思っています。