amane / さいたま市の注文木造住宅、住宅設計 - 浦和美園、川口、戸田、越谷、草加、埼玉、東京

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お客さまの声

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倉庫を事務所にリノベーション。
外構までこだわり、統一感ある空間を実現。

家づくりのイメージが強いamaneですが、店舗や事務所など事業向けの設計・施工も実績があります。今回ご紹介するのは、さいたま市緑区に拠点を構え、さいたま市緑区で70年以上、植木・庭木の生産・販売をおこなっている足立農園さまの施工事例。amaneは約10坪の倉庫を事務所に変えるリノベーションを担当しました。代表であるMさまに、amaneを選んだ理由や新しい事務所の使い勝手、こだわったポイントなど、さまざまなお話をうかがっていきます。

一日のほとんどを過ごす場所だからこそ、より働きやすい環境に。

海外から輸入した珍しい植木が並ぶアプローチの先にあるのは、足立農園さまの新しい事務所。古くなった10坪ほどの倉庫をリノベ―ションし、2023年9月に事務所として生まれ変わりました。現在は4名のスタッフがここで働いています。

もともとは同敷地内のプレハブ小屋で作業していましたが、それは過去に火事で失くしてしまった事務所兼用住宅の代わりに突貫でつくったもの。長く使っていくうちに、やはり不便な点が目立っていたようです。

「20年ほど使っていましたが、埃と隙間風がひどくて。すぐにデスクに埃がついてしまったり、冬は室内が全然温まらなかったり......そろそろ新しくするべきかなと考えるようになったんです」とMさま。

「それと、事務所を建て替えた同業の知り合いから、"家にいる時間よりも事務所にいる時間の方が長いよね?だったら、気持ちよく仕事できた方がいいんじゃないの?"って言われちゃって。もちろん共感できましたし、どうせなら外観にも気を遣いたいと思っていました」と当時を振り返りながら教えてくださいました。

限られたスペースに必要なのは、緻密で丁寧な仕事。

amaneを知ったきっかけは、以前、事務所兼用住宅の施工をamaneにご依頼くださった会社からのご紹介でした。Mさまは実際にその事務所に行って、施工の技術や仕上がりを自分の目で確認したと言います。

「実物を見た第一印象は細かいところまで心遣いのある工務店ということ。設計を数センチ単位で調整してもらえることや、竣工後もカウンターや棚を造作でつくってもらえることも聞いていましたが、仕上がりの綺麗さを見て"amaneにお願いしよう"と決心できました。というのも、リノベ―ションの基となる倉庫は10坪ほど。細部への配慮や技術力がないと大雑把なつくりになってしまいそうで......。限られたスペースを有効活用してほしいという期待もありましたね」とMさま。

打ち合わせが始まってからはプレハブ小屋にamaneが伺い、ともに意見を出し合いながらじっくりプランを詰めていったそうです。

「Mさまからヒアリングするのはもちろん、従業員の方のデスク周りも見ながら、使い勝手が良さそうな部分を見定めて踏襲しています。また、皆さんお忙しそうでしたので、少しでも落ち着いて仕事できるようなカラーリングもご提案させていただきました」とamaneの担当スタッフ。

実際の仕事の様子から着想を得て設計したのが、マグネットがくっつけられる壁。デスクの前にある壁は鉄板が仕込まれています。「メールよりも紙でやりとりすることがまだ多くて。前の事務所ではセロハンテープで貼ってたんですよ。マグネットなら、何回も貼りなおせて、べたべたもしないし使いやすいです」とMさま。いろいろなお客さまの注文も一目で確認できるこの仕様は、事務所に来る仕事仲間からもうらやましがられるのだとか。

「普段使わない書類や道具は吊り下げ棚へ。雑多なものが視界に入らないおかげで、空間がすっきりするんですよね。敷地面積としては前の事務所よりも狭いのですが、信じられませんね(笑)うまくスペースを活用していただいて感謝しています」。

デザイン性も、機能性も妥協しない。だから、居心地がいい。

「土間玄関の壁面に入れてもらった大谷石は私のこだわりなんです」。

嬉しそうに話してくださったMさまが続けます。

「最初は石目調のサイディングを貼る予定でしたが、たまたま出会った大谷石の独特な風合いに魅了されてしまって。急遽、変更をお願いしたんですよね。しかも、普通に貼るんじゃなくて、凹凸を出したり、向きやかたちを変えたり......大谷石を使って壁のデザインを考えてもらいました。おしゃれで飽きのこない感じが、とても気に入っています」。

「玄関前のルーバーの間隔も細かく調整してもらいました」とのこと。外側からは目隠しになっていますが、内側からは植栽が綺麗な庭がちらりと覗きます。隙間からこぼれる優しい光と相まって、明るく開放感のある空間が実現しました。

また、玄関スペースにあるのはamaneの職人がつくった造作のベンチ。そして、Mさま支給の天然木の一枚板を加工してつくったテーブルです。「どちらも狭いスペースでも使いやすいように工夫しているんですよ」とamaneの担当スタッフ。それぞれのポイントを、こう説明します。

「ベンチは収納一体型にしました。ポイントは収納部分が引き出しではなく、がま口のように開口すること。座ったままでも荷物を取り出しやすいように設計しています。また、テーブルではラウンド型の足を採用しました。モダンな雰囲気を出しつつ、短辺側に座る人も足を入れやすいようになっているんですよ」。

「テーブルについては木を渡して、"モダンにつくってほしい"とだけ伝えました。細かく要望を出すと制約が増えて、逆に変なものに仕上がってしまうと思っているので、職人さんにお任せしました」とMさま。この空間にマッチした家具が揃って満足いただいているご様子でした。

統一感を大事にしたこだわりの外構。

事務所の外にあるカーポートや洗い出し加工を施したアプローチもすべてamaneが施工したもの。Mさまと一緒につくりあげたこだわりの数々が散りばめられています。

「母屋も事務所も外壁は横張りサイディングで統一しているので、カーポートも外観が似ている既製品を探していただきました。敷地全体でラインを揃えられるとすっきり収まりますし、居心地が良いんですよね。amaneはその感覚も十分理解してくださり、きちんと向き合ってくださるので安心でした」とMさま。既製品でも統一感を意識することで、一気に外観のクオリティが上がりました。

アプローチから駐車場にまで広範囲に施している洗い出し加工は圧巻ですが、その端にあしらっている乱形石貼りにもこだわりがあるそう。「息子からのアドバイスですが、ここでは縁起が悪い四角形を避けていて、三角形や五角形、六角形などの石だけでつくってもらっているんです」と、細部に至るまで丁寧につくり込まれていました。

「この看板は私がデザインしたんですよ」とMさま。「文章はもちろんですが、フォントはどうするか、文字間をどれくらい空けるかなど、いろいろ検証して完全オリジナルでつくりました。ロゴもお手製なんです」。

「Mさまからデータを受け取って、鉄板に印刷できる業者への発注はamaneが対応しました。内装から外構まで、本当にトータルでサポートさせていただきましたね」とamaneの担当スタッフも話します。

自分が納得できるまで、とことん付き合ってくれる。

「私のこだわりを優先してもらったところもあれば、amaneからの提案を取り入れたところもありました。まだ話していないもので言えば、屋根。当初は違う形を検討していたのですが、空間の使い方や軒下で作業をすることなどを考慮して、いまの形を提案してくださって」と、Mさまがこれまでの打ち合わせを振り返り、こう続けます。

「叶えたいイメージを言葉で説明するって難しいことだと思うんです。相手がどのようにその言葉を捉えるかわからないから、きちんと擦り合わせしないと結果的にズレたものができてしまう。その点で言えば、amaneは違うときには違うとはっきり伝えてくれるから、イメージの調整ができて期待以上のものに仕上げられたんだと思いますね」。

「Mさまはとても建築の造詣が深くて。母屋は建築家が設計していたり、全国各地の建築家の作品を見に回っていらっしゃったりしているので、プレッシャーはありましたね(笑)でも、ご要望やご相談の内容はいつも的確で、逆に私たちが気づかせていただくこともありました。本当に良い意味で一緒につくりあげていけたと思っています」とamaneの担当スタッフ。

設計プランが固まってから6ヶ月ほどで事務所は完成したものの、外構はもう少し手を入れたいというMさま。どうやら門柱の位置を外側に移動させたいのだとか。納得いくまでどんどんアップデートしたいMさまと、その期待に応えていくamane。良好な関係はこれからもずっと続いていきそうです。